お寺でJAZZ、ジャンベと帰宅。


仲良くさせてもらっている友人からジャズライブの招待券を貰い、娘と聴きに行った。

毎年行われているライブで、今年はコロナの影響なのか野外での実施。飲食の屋台も会場に来ている。去年知り合ったキッチンカーの珈琲屋さん、百番珈琲のモモちゃんも来てる。シンガーソングライターのモモさんもいらしてる。(当店でCD販売中。)
イベントで知り合いに会えるのは嬉しい。短い会話だけれど、近況が聞けて、私も頑張ろうという気持ちになる。

久しぶりのライブ。娘とジャズを聴くのは初めて。
知っているナンバーがあればいいなと思ったけれど、知ってたのはわずか3曲。いいサウンド、アイスコーヒーが美味い。
ライブで驚いたのが津軽弁で歌った曲。元旦那が津軽の人だったから、聞き覚えのある音で、娘と大はしゃぎしてしまった。だっきゃ、とか、だびょん、とか、してはんで、とか。

第一部が終わって休憩中に、出演者の方と少し話す機会をいただく。シンガーソングライターのモモさんの恩師なのだそう。ご一緒にどうぞと、全く関係のない私ら親子も一緒に舞台裏へ。津軽弁の曲に驚いたという話をしたら、第二部でも津軽弁の曲をやってくれた。私たちの方を向いて笑いかけて、予定になかったのですが、と言いながら。この粋な感じがたまらない。

聴いていないようで聴いている娘。体がリズムに合わせて動いている。
決めのフレーズがどこでやってくるのか、それが何回やってきて曲が終わるのか、と娘に投げかけてみる。私はどうも曲の構成が気になる。途中で気づいて、娘に何かを言うのはやめにする。娘にはどう響いたのだろうか、と思う。

演奏後は招待券をくれた友人宅へ。友人はアフリカンダンスの先生をしている。
去年からがっつりアフリカンダンスを習っているのですが、ここ最近の私はジャンベにハマっていて、自分のジャンベを持ちたいと思っている。
友人が、ごっつくて手に負えないジャンベがあると言い、皮を張り替えないと叩けない状態だったのだけど、それを修理に出してくれて、叩いてみて気に入れば譲ってくれると言う。そのジャンベが修理から戻ってきていると連絡があり、今日、見に行った。

でかい。重い。中高と部活でバリトンサックスを吹いていて、重さには慣れている方だと思っていたけれど、とてもじゃないけど肩にはかけて叩けない重さ。高い音と中間の音の音分けがしにくい、と友人は言う。叩いてみると分けたつもりでも同じ音になってしまう。しばらく叩いてみて、うまく付き合えそうだったら譲ってもらうということをお願いして、持ち帰らせてもらう。重い楽器を運ぶのは何年ぶりだろうと思う。懐かしいのに、全く新しいということに、興奮している自分を発見する。

「今はただ、驚きだけで叩いている。楽しくて仕方ない。あまりにも知らないことばかりで、こうなりたいとか願望すらまだない。」と友人に言うと、その純粋な感じでいいと言ってくれる。
男性が叩く楽器。男性にはかなわない。だからと言って、楽しんではいけないわけではない。目の前に現れた縁を楽しむか楽しまないかと迫られたら、楽しむ方を選ぶ。ハマらなければすぐ気が変わる方ではあって、ハマるとなかなかしぶとい方でもある。
さて、どうなるか。

聴いていないようで聴いてる娘。さらっとジャンベを叩く。私が毎日練習しているリズムを。
さて、こちらもどうなるか。

親子関係も、惹かれるものも、距離感が大事。
持ち帰ったごっついジャンベとの距離をどう詰めるか、しばし眺める。
古くて渋くて難しいものに滅法弱いのだなと、ぼんやり思う。
石屋なのもそれかと思ったり。





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